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高齢者住宅の問題点!筋力低下やつまづきが起こる前に家庭内事故を防ごう

目次

日本の住環境の問題点

具体的に

家庭内事故により65歳以上の高齢者が年間1万2000人以上死亡しています

家庭内事故とは、床や浴室での転倒、階段からの転倒・転落、建物などからの転落、浴槽での溺死など、住宅内で生じる事故のことです。

「身体機能が低下した高齢者」だけでなく、健康な高齢者が、ある日突然、家の中での転倒・転落・溺死といった事故で亡くなっている例も多くなっています。

何故か

住宅の作りが高齢者に適していないためです。

原因の多くは本人の不注意とされていますが、高齢者に適していない住宅の為、家庭内事故を引き起こしているともいえます。

元気なうちに考えよう

日本の住宅は、段差が多い、屋内の温度差が大きいなどの問題があり、高齢者にとって必ずしも安全、安心な環境とはいえない。

心身機能が低下する前の元気なうちから、事故を未然に防ぐ対策を講じ、家族みんなが安心して生活できるように、安全、快適な住環境を目指していくことが望ましいと考えられています。柔らかな畳があって、木の温もりが伝わってくる日本の住宅はこれまで高齢者に優しいと思われてきました。けれど、必ずしも安全・安心・快適な空間ではなく、とくに脳血管障害や心疾患などの疾病による障害がある場合には問題が多いとされています。

理由1
段差の多さ

日本の住宅の構造上、多くの段差が存在する。

日本の住宅内には段差が多く、転倒・転落事故の原因にもなっています。玄関の上がりかまち、廊下と和室、洋室と和室、脱衣室と浴室など、住宅内の段差が高齢者の生活動作を著しく不便、不自由にしています。また、大きな段差だけでなく、敷居やカーペットの端などにも足を引っかけて転倒する危険があるので、注意が必要です。

理由2
尺貫法による設計

尺貫法の影響により、在来工法の木造住宅では、廊下や階段、開口部の幅員がせまくなっている。

これまで建築設計において常識とされてきた住宅の廊下、階段、開口部などの幅員(ふくいん)は、尺貫法(しゃっかんほう:日本古来の長さ、質量、面積などの単位)の影響で狭くなりがちで、介護を必要とする高齢者や福祉用具を使用する高齢者の屋内移動に適していません。メートル法導入後、尺貫法は公式には用いられていませんが、在来工法の木造住宅では、柱間の芯ー芯距離を尺貫法の一間(いっけん)、あるいは半間で割り付けていることが多いため、幅員が狭くなる原因となっています。

理由3
和式の生活様式

和式の生活様式は、高齢者や障害者にとって負担となる動作が多く、不向きです。

畳などの床面に座って食事をする、和式トイレでしゃがむ、大きくまたいで和式浴槽に入るなど、和式の生活様式は立ったり、座ったりの動作が多く、身体機能が低下した高齢者や障害者には負担となるだけでなく、転倒・転落の原因にもなっています。

理由4
生活の洋式化

生活の洋式化が進み、家具類を多く使用するようになったため室内がさらに狭くなり、高齢者の室内移動を困難にしている

もともと室内面積の狭い日本の住宅で、生活の洋式化が進み、使用する家具類が多くなったために室内はますます狭くなりました。このことは、介護を必要とする高齢者、福祉用具を使用する高齢者の室内移動を困難にしています。

理由5
屋内の温度差

日本の住宅は冬向きにつくられていないうえ、暖房による屋内の温度差が大きいため、疾患がある高齢者などには不適切な環境となる。

湿気の多い夏を快適に過ごせるようにつくられている従来の日本の住宅は、冬の寒さに向いていません。また、リビングや寝室は暖房していても、浴室、脱衣室やトイレまで暖房している住宅はまだ少なく、屋内の温度差が大きくなる原因となっています。この大きな温度差は、血圧の急激な上昇・降下を引き起こすことがあり、高齢者や障害者、とくに心筋梗塞などの循環器系の疾患がある人には不適切な環境となっています。

まとめ
元気なうちから対策しましょう

UHハウスでは高齢者や家屋にお悩みの方に寄り添います。

大きな工事をするには費用がかかります。生活の少しの不便さや、ちょっとした段差のスロープや敷居、手すりなどの小さな工事からお家の工夫をしてみませんか?現役大工がお伺いいたしますので、お気軽にお問い合わせください。

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